「草野くんってさ、美術部の部長さんなんでしょー?」
そう春奈が聞き、驚く私。
「そうなの⁈」
「一応ね」
たいしたことじゃないよーなんて言ってるけど、すごいと思う。
「あ、じゃあ草野くんに下書きお願いしちゃおっかなー?」
そう私が冗談交じりに言うと、
「あ、そうだね!いいよ」
そう快く引き受けてくれた。
「草野くん優しいね」
小さな声で春奈が私に言う。
「何気に人気あるしね」
「そうなの?」
「そうだよ?」
優しくて、いつも周りを見ている。
だから今、私たちを助けてくれたのであって…
本人は気づいていない様だけど、草野くんのことを好きだって言っているこを何人か知っている。

