「裕也先輩も…見たから…俺があの時本当にしてたんですかねって聞いても聞く耳も持たないくらいぼうっとしてた」
「じゃあ、もしかして…もしかしなくとも今裕也は…私と先輩がキスしたと…」
「思ってると思う。悪い…もっと早く確認すればよかった。もし本当にしていたなら…と思うと俺も怖くて…聞けなかった。もっと信じればよかった」
「私だってそんな誤解させるようなことしちゃったんだもん。お互い様だよ」
「…今すぐ誤解解きに行こう!」
ぐいっとしゅんちゃんに腕を引っ張られ裕也の居る教室がある方向へ引き出される。
「行ってくる…!」
やっぱり怖い。誤解が解けるのだろうか。
でも、今までの様にうだうだと考えるだけじゃ前に進めない。
頑張って一歩進めば後は簡単だ。
もう一歩踏み出すだけ。
決して軽くなることはないけれど、早く誤解を解きたい。元に戻りたい。その一心で私は動き始めた。

