「いらっしゃい!」
お店に入ると、ぱあっと明るい笑顔を振りまきながら美咲さんが出てきてくれた。
「あ、あの!美咲さん!ちょっとお話がありまして…少しで良いので!」
美咲さんがすぐに納得してくれれば…だけど。
「今なら大丈夫だよ〜!あ、私ちょっと休憩〜」
そう言って他の人に声をかけお店の中に通してもらった。
「あ、あの!美咲さん!単刀直入に言いますと!」
「あ、紅茶で良い〜?」
ガクッと肩を落とす私と谷本先輩。
「あっ…はい!」
「えっとー…で、なんだっけ?」
「あ、あのですね!私たちは…付き合ってないんです!」
「えっ!?そうなの?!」
私の言葉な只々驚いた様子の美咲さん。
「まって、俺昨日も言ったんだけど」
「そうだっけ?ごめーん、私昨日ちゃんと話聞いてなかったや!」
あっはっはっと高笑いをする美咲さん。
それに不服そうな顔の谷本先輩。
「で、あれでしょ?つばさの片想いってやつでしょ?」
「は?!」
突拍子もないことを言い出した美咲さんにただ驚くことしかできない。
「違っ」
「甘酸っぱいね〜青春感じるね〜」
「あっあの!」
違うと言う谷本先輩の話なんて聞こうとせずぼんやりと話し始める美咲さん。
私が声をかけると、ん?とこっちを向いてくれた。
「先輩が好きなのは…」
って…私今言おうとしちゃった?!
そっそれは流石に駄目だよね!

