この間は待たせてしまったから、今度は先に着いていようと急いで教室を出た。
「あ、ゆあちゃん!何してるの?」
靴に履き替えドア付近で待っているところに春奈がきた。
「え?あ、えっと…人を待ってるの」
「…そう?」
なんだか変な目で見られたけれど、何も言わずに帰っていった。
「まだかな…」
俯いて床の傷を数えていたところに一人足を止める人物が。
「あ!遅かったですね!早く行きま…」
ぱっと顔を上げると、そこには裕也が。
…なんてタイミング!
「何処に?」
「あ、ごめん…間違えた」
「何処か行くのか?」
「えっあ、うん」
「夕飯は?いる?」
「うん!早く帰ってくるよ」
「そうか…じゃあ…あんまり遅くなるなよ」
「う…うん」
なんだか心配されているようで少し嬉しい。
お父さんみたいだけど…

