「すみません」 そう言って涙を拭うと同時に、私の背後から3人の男の先輩がでてきた。 そのうちの一人が、 「おいおい、翼君〜、女の子泣かしちゃダメでしょ〜?」 なんて言っていた。 私はこの場を見られていたことが、とても恥ずかしくなってこの場を走って離れた。 もう、何もかも最悪だ。 教室に戻ると、放課後だったからか、誰もいなかった。 木から最後の一枚の葉が儚く舞い落ちた。