そう言って望くんは立ち上がった。
「…何をするんですか?」
「裕也のところ行こう」
へ?
私の手をとり、歩く望くん。
少し歩き、何処かの教室の前で止まる。
「ここは?」
そう私が聞くと、人差し指を口にあて、静かにと言われた。
そして、教室の中を指差す。
教室の中には、裕也が。
文化祭なのに、資料を手にしている。
「大変だよね…こんな楽しいイベントの時までしっかり裏で働いてる」
生徒会の仕事…
「あ!やば!」
そう望くんが言った途端裕也がこっちに向かって歩いてきた。
…見てるのばれた?!
「おい」
上手く隠れる場所もなく、直ぐに見つかってしまった私と望くん。
「ここで何してる」

