なぜかお父さんは固まっている。 なにしてんだろ? 「はーい」 私が代わりに玄関のドアを開けると、 「こんにちは」 と、細身で少し色黒なおじさんが言ってきた。 「こんにちは」 と笑顔で返すと、おじさんも笑顔になった。 「お父さーん?すみません。呼んできますね」