「あ、小関さん!汚れ落ちた?」 女子に囲まれ、あたふたしているところに草野くんがやってきた。 「あ、綺麗に落ちないからちゃんと家で洗ってから返すね」 本当ごめんと、頭を下げてそう言った。 「あぁ、別に良いよ?」 「でも、悪いし…」 「じゃあ、お願いしようかな?あ、あと、まだ作業終わってないから小関さん返してもらっても良いかな?」 と、私を取り囲んでいた女子に、温厚で滅多に怒らない彼がそう告げた。 すると、少し焦った様子で元の場所へと帰っていった。