「おはよー」 寝癖をつけたまま、リビングに入り声をかけると、 「おはよう」 そうお父さんから返事が返ってきた。 「お母さんは?」 部屋を見渡してもお母さんの姿がない。 「ちょっと美容院に…」 そこまで言った瞬間、お父さんの顔が、はっとなった。