昼休みA組に行くと、一番後ろの窓際の席で頬杖ついてるヤツ。
呆れた顔して俺を見上げた。
「はぁ~………また来たの?」
「勉強に関してはお前以外に頼るヤツいねぇの」
「羽音がいるじゃない」
「アイツは賭け事してる相手だからダメ」
俺は雪花の隣の席に座って、苦手な英語の教科書を開く。
英語が呪文にしか聞こえねー……。
「そうだ……。その重要な賭け事の内容って何なの?」
「俺が50番以内入ったらヤらしてって内容」
「本当に男ってバカ。呆れるを通り越すわ」
「少なからず雪花の彼氏だってそうだって」
「まぁ……確かにアイツはバカね」
今だに不明な雪花の彼氏。
若手イケメン俳優ってことは聞いたけど、詳しくは知らない。
気になるとこだけど今は勉強……。

