テストまで1週間になった頃。
休み時間よく遊びに来てた涼雅だけど、今は咲夜くん一人しか来ない。
「あれー?咲夜、涼雅くんは?」
「最近のアイツつまんねー!休み時間返上で勉強してんだもん!」
「そんなんじゃ羽音が寂しいのに~。ねっ?」
「ううん!別に……大丈夫!」
「勉強嫌いなくせに、なに頑張ってんだろ…」
まさか、休み時間返上までするなんて……
そこまで本気って思ってなかった!!
放課後だってあたしと勉強してるから、かなりの勉強量なはず。
「未空は勉強どーなのよ。俺より下の順位はダメだからなっ」
「なんでよー!前は100以内入ってたからいいじゃん!」
「俺は仕事しながらで53位だったけどな♪」
「50番以内入ってから言いなさいよ!ね、羽音!?」
「あっ、えっ!50番以内!そうだね~」
ダメだ………。
今のあたしかなり『50番以内』って言葉に敏感になってる!
涼雅のせいだ~…!

