廊下を歩いてると、色んな人達の視線が痛い!
特に女子からの視線!
涼雅助けて~………!
「あっ!咲夜だっ!咲夜ー!」
「未空ちゃん!?なんてカッコしてんの!でもかわいい!」
白雪姫で大道具係の咲夜くんと涼雅はジャージ上下。
りょ、涼雅に会っちゃった……。
「目の前に彼氏いんのに何そっぽ向いてんの?」
「向いてないもん……」
「すっげーカッコだな。俺にイジメてほしい感じ?」
「イジメないでよ!とゆうか…その前にっ」
言うことあるでしょ!?
未空も雪花ちゃんも言ってくれたこと……。
一番涼雅に言ってほしいのに言ってくれない。
「そのカッコで俺以外の男の相手するんだ」
「しょーがないじゃん…。あたしだってこんなカッコ…」
「なーんか悔しい。このカッコした羽音、誰にも見せたくねぇ」
「うわっ!りょ、涼雅~!」
後ろからあたしを抱きしめて首に顔をうずめる。
くすぐったいよ……!
でも、あたしの誕生日忘れちゃったのかな…。
少し不安になるんだけど!

