俺様の熟した恋の実~10years~




廊下を歩いてると、色んな人達の視線が痛い!


特に女子からの視線!


涼雅助けて~………!


「あっ!咲夜だっ!咲夜ー!」

「未空ちゃん!?なんてカッコしてんの!でもかわいい!」


白雪姫で大道具係の咲夜くんと涼雅はジャージ上下。


りょ、涼雅に会っちゃった……。


「目の前に彼氏いんのに何そっぽ向いてんの?」

「向いてないもん……」

「すっげーカッコだな。俺にイジメてほしい感じ?」

「イジメないでよ!とゆうか…その前にっ」


言うことあるでしょ!?


未空も雪花ちゃんも言ってくれたこと……。


一番涼雅に言ってほしいのに言ってくれない。



「そのカッコで俺以外の男の相手するんだ」

「しょーがないじゃん…。あたしだってこんなカッコ…」

「なーんか悔しい。このカッコした羽音、誰にも見せたくねぇ」

「うわっ!りょ、涼雅~!」


後ろからあたしを抱きしめて首に顔をうずめる。


くすぐったいよ……!


でも、あたしの誕生日忘れちゃったのかな…。


少し不安になるんだけど!