俺様の熟した恋の実~10years~




朝、学校へ行き靴箱を開けるとノートの切れ端が上靴に載っかってる。


それには『別れろ』『消えろ』『お前なんて似合わない』………


心にもない言葉が丁寧に記されてる。


「釣り合わないことぐらい分かってます~!」

「また、やられたの?ほんと陰湿すぎ…」

「こんなんでヘコたれて堪るかっ!あたし負けないからねっ」

「羽音!無理しちゃダメだからね。ツラくなったらあたしに言うこと」



未空には、すっごい心配かけながらも陰湿な嫌がらせの繰り返し。


そんな中、あたしの学校で体育祭が始まろうとしていた。


もちろんあたしは、未空と同じ種目で出るつもり。


一人になったら何されるか分かんないしね。


「サッカーねぇ~……。足の蹴りあいで怖そうね」

「多分、あたしが集中攻撃されると思うんだけど……」

「あんまりヒドかったら、ファールにされるから大丈夫!」

「そうだよね!でも、ね…」

「何かあったら言いなさいよ!」


未空がいてくれるから大丈夫。


すっごい心強いんだ。


体育祭でサッカー頑張るんだから!