朝、学校へ行き靴箱を開けるとノートの切れ端が上靴に載っかってる。
それには『別れろ』『消えろ』『お前なんて似合わない』………
心にもない言葉が丁寧に記されてる。
「釣り合わないことぐらい分かってます~!」
「また、やられたの?ほんと陰湿すぎ…」
「こんなんでヘコたれて堪るかっ!あたし負けないからねっ」
「羽音!無理しちゃダメだからね。ツラくなったらあたしに言うこと」
未空には、すっごい心配かけながらも陰湿な嫌がらせの繰り返し。
そんな中、あたしの学校で体育祭が始まろうとしていた。
もちろんあたしは、未空と同じ種目で出るつもり。
一人になったら何されるか分かんないしね。
「サッカーねぇ~……。足の蹴りあいで怖そうね」
「多分、あたしが集中攻撃されると思うんだけど……」
「あんまりヒドかったら、ファールにされるから大丈夫!」
「そうだよね!でも、ね…」
「何かあったら言いなさいよ!」
未空がいてくれるから大丈夫。
すっごい心強いんだ。
体育祭でサッカー頑張るんだから!

