俺様の熟した恋の実~10years~




そのまま後ろから抱きつかれた状態で、涼雅はあたしの頬に手を添えた。


「なぁ……キスして?」

「へっ!?あああ、あたしから?」

「ん。お前からキスして」

「むっ、無理無理!できるわけ……」


横を向くと、すぐ間近にある涼雅の整った顔。


ほんとカッコイイなぁ~……


こんなカッコイイ人に自分からキスなんて、できるはずないよ!


「やっぱいい……悩んでる時間だけムダ」

「は?…ちょっ……んっ」



涼雅に唇を塞がれた。


2回目のキスは前よりも長くて甘いキス。


唇が離れると、二人でおでこをくっつけて笑いあう。


そんな時、タイミングよく部屋の外から涼雅ママの声。


「ご飯よ~!……あれ?二人ともお取り込み中…?」


否定しようとしたあたしの口を手で塞ぐ涼雅。


ニヤッと意地悪に笑う顔に不覚にもドキッとした。


涼雅のバカー!!