そのまま後ろから抱きつかれた状態で、涼雅はあたしの頬に手を添えた。
「なぁ……キスして?」
「へっ!?あああ、あたしから?」
「ん。お前からキスして」
「むっ、無理無理!できるわけ……」
横を向くと、すぐ間近にある涼雅の整った顔。
ほんとカッコイイなぁ~……
こんなカッコイイ人に自分からキスなんて、できるはずないよ!
「やっぱいい……悩んでる時間だけムダ」
「は?…ちょっ……んっ」
涼雅に唇を塞がれた。
2回目のキスは前よりも長くて甘いキス。
唇が離れると、二人でおでこをくっつけて笑いあう。
そんな時、タイミングよく部屋の外から涼雅ママの声。
「ご飯よ~!……あれ?二人ともお取り込み中…?」
否定しようとしたあたしの口を手で塞ぐ涼雅。
ニヤッと意地悪に笑う顔に不覚にもドキッとした。
涼雅のバカー!!

