【羽音side】
涼雅の家……ううん。
涼雅の部屋……すっごくドキドキする!!
肩が触れ合う距離にいるのに話しかけられないのが、もどかしい……。
あっ!
そうだ、プレゼント渡さなきゃ!
「あのね……プレゼントあるの!」
「マジで!」
「うん!でも急すぎて何も買えなかったから……」
「ん?クッキーかなんか?」
「そう!」
ピンクのラッピングに包んだ手作りクッキー。
美味しいって言ってくれるかな…?
「毒とか……」
「入ってるわけないでしょ!食べてみてよ~」
「あーん」
「え``!……あ、あーん…」
「ん、羽音にしてはやるじゃん」
素直に言ってくれないけど、クッキーを何枚も食べてくれた。
嬉しそうに笑ってくれる横顔を見て、また好きになる。

