俺様の熟した恋の実~10years~




意外にも部屋キレイとか思ってビックリしてんだろ、きっと。


キョトンとした顔のまま床にペタンと座る。


「涼雅って意外とキレイ好き?こんなに神経質だっけ?」

「俺だって部屋くらいキレイなんだよ」

「へ~……意外!あたし来るからって急いで片付けたわけじゃないんだ!」

「当たり前~!そうなんの羽音だろ」

「失礼なっ!あたしもキレイです~」


羽音と話してる途中に思い出した。


俺、スズにプリン渡すの忘れてね!?


コンコンー………


このノック絶対スズだ!


「ちょっとお兄ちゃん……凉菜のプリンは?」

「わりぃ、今渡すから」

「……あっ!羽音ちゃんじゃない!?違う?」

「凉菜ちゃーん!久しぶり♪」

「羽音ちゃんだー!すっごい久しぶりだ♪」


出来れば凉菜に早く部屋出てってほしい。


でも、羽音が喜んでるからムリに引き離す訳いかねーし……。