俺様の熟した恋の実~10years~




俺の家の前で緊張気味の羽音。


「涼雅って一軒家なんだねっ。緊張してきた…」

「緊張することなんてなんもねぇじゃん」

「するよ!彼氏の家だもん……」

「大丈夫。スズがいるから。凉菜って覚えてる?」

「涼雅の妹の凉菜ちゃんだよね!うわ~懐かしい♪」


緊張が緩んだ羽音を家に入れた。


羽音が彼女って紹介した時の母さんの驚き様。


それに実際、彼女を紹介するのは初めて。


「羽音ちゃん美人さんになったわね~!」

「そっ、そんなことないです!美人だなんて勿体ない……」

「あとで凉菜にも会ってあげて?多分、部屋にいると思うからっ」

「はい!」

「そろそろ羽音返してもらうわ」

「ちょ、涼雅!」


いつまでも羽音とくっつけないのはヤダ。


半ば強引に羽音を俺の部屋へ連れて来た。