俺様の熟した恋の実~10years~




【羽音side】



黄色のカーテンから射す太陽の光で目を覚ます。

ベッドにはクタクタになってるパンダのぬいぐるみ。


ケータイを見るとたくさんの着信とメール。


こんな朝から誰……?


「未空だ……」


『はのーん!先、学校行ってるね(>_<)』


あれ……今何時!?


バッと起き上がり壁掛け時計を見ると、朝の8時20分。


ケータイを確認しても同じ時間。


あっ、あたし……寝坊しちゃった!?


ってことは、遅刻!?


これは急いで準備しないと……。


でも、もう徒歩20分の学校には絶対に間に合わないんだけど……!!


あたしはベッドから飛び起きた。