誰もいない部屋でボーっとしてると、ピンクの部屋着を着た羽音が俺の部屋へ来る。


やっぱすげーかわいい。


「おいで……羽音」

「うん。涼雅…」

「ん?」

「……好きだよ」


ほんとに小さな声で呟いた4文字。


その言葉は俺の心をぎゅっと掴んで離さない。


俺だって好きだ。


でも、素直になれないから羽音を引っ張りベッドに倒れ込む。


「眠たい。寝るぞ」

「今日は早いんだね……」

「嘘ついた罰ゲーム。俺に抱かれて寝ること」

「嬉しい罰ゲームだ…」


羽音をぎゅっと抱きしめて幸せに浸る。


こんなに不安になるとか、どんだけ羽音のこと好きなんだろう。


空いた隙間は、徐々に埋めていけばいい。