水のコップをカラカラと氷の音をたてて回す姿は大人で……。
懐かしむようにあたしに話す。
「俺が小2ん時に離婚したんだ。ちなみに友紀が3人目の親父!」
指を3本立ててあたしに見せる。
ってゆうか、友紀って名前で呼んでるんだ……。
「元の母さんがバツ2で、友紀と会ったんだ。俺ら名前が一文字違いだから気合った!」
「てっきりほんとの家族だと思ってた……」
「でね、母さんが俺の面倒も見なくなったから友紀が引き取ってくれた……わけよ」
「寂しくなかったの……?」
あたしが聞くと、無邪気な笑顔で、
「俺は友紀と離れる方が寂しい!」
よっぽど友紀さんのこと信頼してるんだ。
辛い時に助けてくれたのが、友紀さんだったんだね……。

