シーンとした空気が流れる中、バンッ!!
屋上の重たい扉が勢いよく開いた。
「みんなごめんねっ!待たせちゃって♪」
いつも通り制服を着崩したカイさんが笑顔で屋上へ……。
「カイさ~ん!いつまで待たせる気?俺らちょー寒いんだけど!」
「ははっ!ごめんごめん………女の子達に捕まっちゃってさっ」
「………バカ」
隣にいる雪花ちゃんはボソッと呟いてお怒り気味だし!
すると、カイさんは雪花ちゃんの前に立ち深呼吸を一度だけした。
「せっちゃんに大事な話がある」
いきなり真面目な顔して、ブレザーのポケットから小さな青い小箱を取り出す。
あ………
もしかしてこれって!?

