とは言っても授業が始まると、不安感がどっと襲う。
なんでこんな日に限って未空がいないの…?
涼雅だって同じクラスだったら、こんなに不安にならなかったよ…。
「…さん。……天野さん?」
「えっ……あっ、はい!」
「教科書の文を読んでもらっていいですか?」
「…はい」
ボーッとしちゃって、授業にも身が入らない。
勉強しかできないのにこれじゃあダメじゃん!
「羽音ちゃん……読んでるとこ違うよ…!」
「えっ、嘘?」
「5段落からだよっ」
ほんとにダメダメじゃ~ん………。
なんか泣きそうだよ……。
涼雅ぁ~………!

