【涼雅side】
「カイさん。おめでと」
「涼雅~!サンキューなっ!」
制服をちゃんと着こなして、胸元にはピンクの花飾り。
卒業式当日、後半代表の俺はカイさんに花を手渡した。
今年の花は『ダリア』ってゆう濃いめのピンクの花。
感謝、優雅……そんなような花言葉があるって羽音から聞いた。
「ははっ!とうとう俺も卒業かぁー」
「一年間ほんとに楽しかった。カイさんといて」
「素直とか涼雅らしくねぇーなぁ!泣きそうになるからやめてくんね?」
「演技……?」
「ガチだからっ!」
目頭を押さえて目を赤くするカイさん。
泣くなんてカイさんらしくない。
俺らの兄貴的な存在のカイさんだから、泣いてほしくねぇ。

