俺様の熟した恋の実~10years~




【涼雅side】



「カイさん。おめでと」

「涼雅~!サンキューなっ!」


制服をちゃんと着こなして、胸元にはピンクの花飾り。


卒業式当日、後半代表の俺はカイさんに花を手渡した。


今年の花は『ダリア』ってゆう濃いめのピンクの花。


感謝、優雅……そんなような花言葉があるって羽音から聞いた。


「ははっ!とうとう俺も卒業かぁー」

「一年間ほんとに楽しかった。カイさんといて」

「素直とか涼雅らしくねぇーなぁ!泣きそうになるからやめてくんね?」

「演技……?」

「ガチだからっ!」


目頭を押さえて目を赤くするカイさん。


泣くなんてカイさんらしくない。


俺らの兄貴的な存在のカイさんだから、泣いてほしくねぇ。