俺様の熟した恋の実~10years~




「……のん…。羽音……」

「んっ……」

「起きろ羽音!ねぼすけ!」

「う``っ!……ふぁ~……」


涼雅の声が朝から耳に響く。


欠伸とともに目をゆっくり開ければ、端正な顔立ちの涼雅。


もう少し優しく起こしてくれたら幸せなのに……。


「ったく寝起きは悪いし、昨日は途中で意識飛ぶしよー……」

「へっ?あたし……」


涼雅の言葉で一気に昨夜の出来事がフラッシュバック!


うわぁ~!


顔が熱くなって、ドキドキと恥ずかしくなる!


「なに顔赤くしてんの。あ……思い出した?」


ニヤリと意地悪っぽく笑ってあたしを見下ろす。


「ううん!違う!もー……」


ばふっと布団に倒れこむと指先に何か、ふわふわしたモノが当たった。


「ん……?」