「……のん…。羽音……」
「んっ……」
「起きろ羽音!ねぼすけ!」
「う``っ!……ふぁ~……」
涼雅の声が朝から耳に響く。
欠伸とともに目をゆっくり開ければ、端正な顔立ちの涼雅。
もう少し優しく起こしてくれたら幸せなのに……。
「ったく寝起きは悪いし、昨日は途中で意識飛ぶしよー……」
「へっ?あたし……」
涼雅の言葉で一気に昨夜の出来事がフラッシュバック!
うわぁ~!
顔が熱くなって、ドキドキと恥ずかしくなる!
「なに顔赤くしてんの。あ……思い出した?」
ニヤリと意地悪っぽく笑ってあたしを見下ろす。
「ううん!違う!もー……」
ばふっと布団に倒れこむと指先に何か、ふわふわしたモノが当たった。
「ん……?」

