俺様の熟した恋の実~10years~




「ただいまー!」

「あ、おかえり」


温泉から帰ると布団が2枚、隣り合わせで敷かれてた。


その布団にねっころがりお笑い番組に夢中の涼雅。


頬にぴとっと冷たいコーヒー牛乳を当ててみる。


「冷たっ!……コーヒー牛乳じゃん!」

「瓶のコーヒー牛乳とか、温泉でしか飲めないでしょ?クリスマスプレゼント♪」

「ありがと。すっげー久しぶりだ」

「あたしも~。小学生以来」


あたしは涼雅と同じ布団に座って、ちょびっとずつコーヒー牛乳を飲む。


涼雅は、もうほぼイッキ飲み。


もう1本買ってこればよかったかなー。



「まだ買って来ようか?」

「いい。羽音はここにいろ」


飲み終わった空ビンを持って立ったあたしの、浴衣をぎゅっと掴んだ。


甘えたな涼雅もかわいい~!