「ただいまー!」
「あ、おかえり」
温泉から帰ると布団が2枚、隣り合わせで敷かれてた。
その布団にねっころがりお笑い番組に夢中の涼雅。
頬にぴとっと冷たいコーヒー牛乳を当ててみる。
「冷たっ!……コーヒー牛乳じゃん!」
「瓶のコーヒー牛乳とか、温泉でしか飲めないでしょ?クリスマスプレゼント♪」
「ありがと。すっげー久しぶりだ」
「あたしも~。小学生以来」
あたしは涼雅と同じ布団に座って、ちょびっとずつコーヒー牛乳を飲む。
涼雅は、もうほぼイッキ飲み。
もう1本買ってこればよかったかなー。
「まだ買って来ようか?」
「いい。羽音はここにいろ」
飲み終わった空ビンを持って立ったあたしの、浴衣をぎゅっと掴んだ。
甘えたな涼雅もかわいい~!

