小さい時はママと二人で、小さなケーキでクリスマスパーティーしたっけ。
普段は仕事人間で家にいないママと、ずっと一緒にいれられる唯一の行事がクリスマスだった。
懐かしいなぁ………。
今頃、新しいお父さんの友紀さんと二人で幸せに過ごしてるんだろうな。
あたしも涼雅といて幸せだからいいけど!
バシャッと水音をたてて、あたしは温泉から出た。
まだポカポカして若干火照った身体で、温泉の隣にある小さな売店に入った。
「あっ、コーヒー牛乳下さい!2本!」
「はーい。2本ね」
売店のおばさんがキンキンに冷えたコーヒー牛乳を2本出してくれた。
涼雅とあたしの分ねっ。

