俺様の熟した恋の実~10years~




小さい時はママと二人で、小さなケーキでクリスマスパーティーしたっけ。


普段は仕事人間で家にいないママと、ずっと一緒にいれられる唯一の行事がクリスマスだった。


懐かしいなぁ………。


今頃、新しいお父さんの友紀さんと二人で幸せに過ごしてるんだろうな。


あたしも涼雅といて幸せだからいいけど!


バシャッと水音をたてて、あたしは温泉から出た。



まだポカポカして若干火照った身体で、温泉の隣にある小さな売店に入った。


「あっ、コーヒー牛乳下さい!2本!」

「はーい。2本ね」


売店のおばさんがキンキンに冷えたコーヒー牛乳を2本出してくれた。


涼雅とあたしの分ねっ。