俺が買ってあげたグラスを持ちご機嫌な羽音。
もう1つ悩んでたグラスは凉菜にプレゼントしてあげるらしい。
ぐるぐる土産物店を行ったり来たりしてると、あっ!っと羽音は立ち止まる。
「お腹すいたから何か食べようよー」
「この辺に食べるとこあんの?」
「ほらっ!目の前!」
あ~……
羽音の目的はこうゆうことね。
大きな目をパチパチさせて俺を見上げてくる。
その顔、かわいいからやめてほしい……。
目の前には『饅頭屋』の看板。
「すいませーん!お饅頭を10個下さい!」
「え``」
かわいい顔してかなり食うな。
「お腹すいたなぁ~……」
「は、羽音ちゃん。俺の財布が寂しいことになるんだけど」
「ん?」
あぁ……俺がもし羽音と結婚したら何だかんだで尻に引かれるタイプだ。

