俺様の熟した恋の実~10years~




俺が買ってあげたグラスを持ちご機嫌な羽音。


もう1つ悩んでたグラスは凉菜にプレゼントしてあげるらしい。


ぐるぐる土産物店を行ったり来たりしてると、あっ!っと羽音は立ち止まる。


「お腹すいたから何か食べようよー」

「この辺に食べるとこあんの?」

「ほらっ!目の前!」


あ~……


羽音の目的はこうゆうことね。


大きな目をパチパチさせて俺を見上げてくる。


その顔、かわいいからやめてほしい……。


目の前には『饅頭屋』の看板。



「すいませーん!お饅頭を10個下さい!」

「え``」


かわいい顔してかなり食うな。


「お腹すいたなぁ~……」

「は、羽音ちゃん。俺の財布が寂しいことになるんだけど」

「ん?」


あぁ……俺がもし羽音と結婚したら何だかんだで尻に引かれるタイプだ。