俺様の熟した恋の実~10years~




約3時間、羽音の話を聞いてるとあっという間についた。


「う``~!寒いよ~!涼雅寒い!」

「だって雪降ってるじゃん!」


チラチラ雪が舞い降りて溶ける。


「でも……雪キレイだねぇ~♪」

「そうだなぁ。その分寒いけど」

「チェックインまで時間あるから遊ぼうよ!」


羽音に手を引っ張られて土産物店が、ズラーッと並ぶ場所へ行く。


実際、ここにこんなに名産品があるんだろうか。


「うわぁ~…パンダかわいい!このパンダすっごいかわいい♪」

「俺の部屋、パンダでうめる気か!」

「え~……これダメ?」

「パンダなら家にたくさんいるだろ。な?」


やたらとデカイパンダのぬいぐるみを離して他のモノを見る羽音。


試しにパンダの値札を見ると『15,000』。


諦めさせてよかった。