【涼雅side】
羽音が家族の仲間入りした。
アイツが俺の近くからいなくなるとかあり得ないし。
一日中一緒にいられるとか幸せすぎる~。
「おい!羽音起きろー!」
「……んっ…まだ…あと少しぃー…」
ただ、コイツ朝がかなり弱い。
よく一人で起きられてたな……。
「遅刻するぞ~…。あ、それとも俺に襲われたい?」
「ひぃっ!お、おはよー涼雅!」
「ん、おはよ」
「あたし着替えて来るねっ」
ほとんどは俺の部屋。
シングルベッドで狭いけど、二人で寝てる。
羽音の部屋は着替えだけのためにあるようなモンだ。
10年間俺に片思いさせてたんだから、せめてずっと側にいろ。

