俺様の熟した恋の実~10years~




【涼雅side】



キッカケは休み時間、咲夜の一言から始まった。


「なぁ涼雅。お前の幼稚園の時のー友達?名前なんだっけ?」

「羽音?」

「あーそうそう!羽音ちゃん、ずっと一人でいるよな。友達が休みっぽい」

「マジか…。アイツなら大丈夫だ」


内気なくせに寂しがりな羽音。


昼休みとか一人になって……泣かないとは思うけど寂しいはずだ。


「行ってあげなくていいの?羽音ちゃんとこ」

「俺が行く必要あるか?」

「お前、あの子が好きだろ。好きなら行ってやれよ」

「………昼休みにでも行ってみるわ」

「いいねぇ~♪俺もそろそろ特定の彼女ほしいなぁ」


ほっとけなくて俺はB組まで行った。


アイツから来てもいいのに。