【涼雅side】
キッカケは休み時間、咲夜の一言から始まった。
「なぁ涼雅。お前の幼稚園の時のー友達?名前なんだっけ?」
「羽音?」
「あーそうそう!羽音ちゃん、ずっと一人でいるよな。友達が休みっぽい」
「マジか…。アイツなら大丈夫だ」
内気なくせに寂しがりな羽音。
昼休みとか一人になって……泣かないとは思うけど寂しいはずだ。
「行ってあげなくていいの?羽音ちゃんとこ」
「俺が行く必要あるか?」
「お前、あの子が好きだろ。好きなら行ってやれよ」
「………昼休みにでも行ってみるわ」
「いいねぇ~♪俺もそろそろ特定の彼女ほしいなぁ」
ほっとけなくて俺はB組まで行った。
アイツから来てもいいのに。

