涼雅はケータイをいじりながら、あたしが食べ終わるのを待っててくれる。
意地悪で……イジメてくるのに優しい。
「友達…風邪?サボり?」
「未空は風邪だよ。いないと寂しすぎる~」
「お前友達少ないもんな」
「大丈夫。涼雅がいるから!」
あたしが笑うと顔を逸らす。
逸らさないでよ~……。
でも、涼雅がいないとほんとに寂しかったからいてくれてよかった。
「ありがとうね。寂しくない」
「早く来るといいな」
「うん!」
「……つーか早く食え。チビ」
「チビじゃないもん!160あるし!」
小さい時から、寂しがるあたしの側にずっといてくれたね。
優しい涼雅のこと好きになりそう。

