俺様の熟した恋の実~10years~




涼雅はケータイをいじりながら、あたしが食べ終わるのを待っててくれる。


意地悪で……イジメてくるのに優しい。


「友達…風邪?サボり?」

「未空は風邪だよ。いないと寂しすぎる~」

「お前友達少ないもんな」

「大丈夫。涼雅がいるから!」


あたしが笑うと顔を逸らす。


逸らさないでよ~……。


でも、涼雅がいないとほんとに寂しかったからいてくれてよかった。


「ありがとうね。寂しくない」

「早く来るといいな」

「うん!」

「……つーか早く食え。チビ」

「チビじゃないもん!160あるし!」


小さい時から、寂しがるあたしの側にずっといてくれたね。


優しい涼雅のこと好きになりそう。