俺様の熟した恋の実~10years~




左隣に座る羽音の頭を撫でた。


そしたら、おとなしく俺の肩に頭を乗せて見上げてくる。


「やっぱ涼雅が一番大好き……。好きー!」

「うるせーよバカ。分かったから」

「涼雅は?あたしのこと好き…?」

「嫌いだったらサッカー対決なんて、くだらないことしねぇよ」

「キュンってきた~♪」


頬をピンクにして俺に擦り寄る。


かわいい………。


羽音の笑顔は破壊力ヤバイ。


「あたしね~ケガしてた煌也くん助けてあげたの。そしたら告白されちゃって……」

「下心ナシで近付く男なんていねぇの。男はみんな狼だから」

「それって~……涼雅も?」

「まぁ、少なからずそうだな」

「最低!」


ほんとのこと言っただけ。


それに、最近の羽音はほんとにかわいい。


柄にもなく嫉妬する。