左隣に座る羽音の頭を撫でた。
そしたら、おとなしく俺の肩に頭を乗せて見上げてくる。
「やっぱ涼雅が一番大好き……。好きー!」
「うるせーよバカ。分かったから」
「涼雅は?あたしのこと好き…?」
「嫌いだったらサッカー対決なんて、くだらないことしねぇよ」
「キュンってきた~♪」
頬をピンクにして俺に擦り寄る。
かわいい………。
羽音の笑顔は破壊力ヤバイ。
「あたしね~ケガしてた煌也くん助けてあげたの。そしたら告白されちゃって……」
「下心ナシで近付く男なんていねぇの。男はみんな狼だから」
「それって~……涼雅も?」
「まぁ、少なからずそうだな」
「最低!」
ほんとのこと言っただけ。
それに、最近の羽音はほんとにかわいい。
柄にもなく嫉妬する。

