グラウンドに設置された蛇口から勢いよく水を出して荒く流す。
この人痛くないのかな!?
「血…止まんないんだけど!え、どうしたらいいと思う!?」
「えっ!うーんと……砂とか土が落とせればいいから、あとは安静にしよう?」
「おう!俺、絆創膏ぐっちゃぐっちゃにしちゃうんだよなぁー」
「……よかったら貼る?絆創膏」
「ありがとなっ♪」
不覚にも笑顔にドキッとしてしまう……。
あたしには涼雅がいるんだからダメ!!
絆創膏を貼ると満足そうに脚を動かす。
「ねぇ、アンタ名前なんて言うの?俺と仲良くしない!?」
「2-A天野羽音です……」
「羽音ちゃんって言うんだ~!かわいいね!俺は桜井煌也(Sakurai Kouya)。2-Fです!よろしくね♪」
「よろしく♪サッカー部なんだね」
「小学生からやってるんだ~。あ、ちなみにキャプテン!」
桜井煌也くん。
聞いたことない名前だけど、また友達が一人増えた♪

