俺様の熟した恋の実~10years~




女の子の群れもいなくなった頃、サービススマイルのカイさんはくたくた。


よくやりきったよカイさん!


「ん~…ファンの子たくさん嬉しいけど……疲れるぅー……」

「その声聞こえたらマズイよーカイさん!」

「ちょっ、お前らこのこと秘密なっ?」

「分かってる。あの人数よく対応したよな」


カイさんは、まだどこかあどけない笑顔を見せて机に突っ伏した。


今度は、バッと身体を起き上がらせる。


忙しい人だな……。


「今日みんなでご飯行こーよ!俺今日仕事休みだ!」

「もちろん、カイさんの奢りだよね~♪」

「俺もカイさんの奢りなら咲夜と行くー」

「先輩だし奢りは当たり前~!ガッツリ焼き肉行こー♪」

「いやったー♪」


先輩のはからいで俺らは放課後、焼き肉へ。


羽音には悪いけど今日は別行動。