触らないと落ち着かない………
そんな涼雅の言葉は本当みたいで、あたしの頬に触れる。
こんなイケメンがあたしの彼氏なんて今だに実感ないや………。
「なんか羽音に触ってたらムラッときた…」
「勝手に発情しないでよ!バカ!」
「彼氏にそんな言い方ねーだろー!」
「ほ、ほんとのこと言っただけだもんっ」
涼雅の腕の中から出て、あたしは顔を逸らす。
こんな真っ赤な顔……
涼雅に見られたらなんて、からかわれるかっ!
「まっ、アイツの肝の据わりようはすげーよ」
「あたしは雪花ちゃんみたいにやってける自信ないなぁ~」
「だって羽音待てできないもんな」
「あたしは涼雅のペットじゃありません!」
笑ってあたしを撫でる涼雅にドキドキする。
こうやって近くにいてほしいって思うのが普通。
雪花ちゃんはすごいよ。

