俺様の熟した恋の実~10years~




触らないと落ち着かない………


そんな涼雅の言葉は本当みたいで、あたしの頬に触れる。


こんなイケメンがあたしの彼氏なんて今だに実感ないや………。


「なんか羽音に触ってたらムラッときた…」

「勝手に発情しないでよ!バカ!」

「彼氏にそんな言い方ねーだろー!」

「ほ、ほんとのこと言っただけだもんっ」


涼雅の腕の中から出て、あたしは顔を逸らす。


こんな真っ赤な顔……


涼雅に見られたらなんて、からかわれるかっ!


「まっ、アイツの肝の据わりようはすげーよ」

「あたしは雪花ちゃんみたいにやってける自信ないなぁ~」

「だって羽音待てできないもんな」

「あたしは涼雅のペットじゃありません!」


笑ってあたしを撫でる涼雅にドキドキする。


こうやって近くにいてほしいって思うのが普通。


雪花ちゃんはすごいよ。