俺様の熟した恋の実~10years~




休み時間に廊下を歩いてると、羽音と未空ちゃんが向かいから来る。


咲夜は一目散に未空ちゃんのとこへ行く。


羽音は目を逸らして俺の隣に来た。


「ねぇ涼雅?」

「んー?どしたの?」

「………今日ホワイトデーだよ?」

「待て、できなく仕付けた覚えてないんだけど?」

「あたし犬じゃないもん!」


頬を膨らませて教室まで走って帰った羽音。


いじけちゃった?


俺もそんくらいバレンタイン待ってたんだけどなぁ~。


「おい涼雅~。あんま羽音ちゃんイジメんなよー」

「イジメてねぇよ。躾の一貫?」

「さすが意地悪男子ナンバーワン!」

「なにそれ?」

「知らねぇの?女子の間で流行ってる男子のランキングで涼雅入ってんの♪」


ケラケラ笑いながら、楽しそうに話す。


つーかそんな情報咲夜はどっから取ってきたんだか………


むしろ、そっちの方が気になるくらい。