休み時間に廊下を歩いてると、羽音と未空ちゃんが向かいから来る。
咲夜は一目散に未空ちゃんのとこへ行く。
羽音は目を逸らして俺の隣に来た。
「ねぇ涼雅?」
「んー?どしたの?」
「………今日ホワイトデーだよ?」
「待て、できなく仕付けた覚えてないんだけど?」
「あたし犬じゃないもん!」
頬を膨らませて教室まで走って帰った羽音。
いじけちゃった?
俺もそんくらいバレンタイン待ってたんだけどなぁ~。
「おい涼雅~。あんま羽音ちゃんイジメんなよー」
「イジメてねぇよ。躾の一貫?」
「さすが意地悪男子ナンバーワン!」
「なにそれ?」
「知らねぇの?女子の間で流行ってる男子のランキングで涼雅入ってんの♪」
ケラケラ笑いながら、楽しそうに話す。
つーかそんな情報咲夜はどっから取ってきたんだか………
むしろ、そっちの方が気になるくらい。

