しばらく雪花ちゃんのホワイトデーの話しに花が咲く。
あたしのホワイトデーはいつ~……?
「羽音!まだ涼雅くんから何ももらってないの?」
「残念ながらまだ何も……。絶対に忘れられてるよー!」
「そんなこともないんじゃない?」
「え?」
雪花ちゃんは、首を傾げながらあたしを見る。
キレイな黒い瞳に吸い込まれそう……。
「さっき涼雅に会ったけど、かなりソワソワしてたし……」
「ほら!帰りに渡してくる可能性だってあるじゃん!」
「そう。今日は修了式で終わりだしね」
「そうだといんだけど!はぁ~」
「涼雅に限ってすっぽかす訳ないって思うわ」
雪花ちゃんの言葉信じてみようかな……。
涼雅は忘れてるはずない!
あたし待ってるからね!

