俺様の熟した恋の実~10years~




ガッカリしながら教室へ入ると、キレイな茶髪の髪を揺らした未空が走ってくる。


そいえば未空髪伸びたなぁ。


「羽音!見てみてぇ!薬指♪」

「あ、指輪?すっごいかわいい~♪」

「でしょでしょ!?咲夜がホワイトデーでくれたの~!ペアリングねっ!」

「羨ましいね~!咲夜くんオシャレだなぁ~」


シルバーの指輪にクリスタルが埋め込まれてる。


指輪の裏には二人のイニシャルが刻まれてて、オシャレなデザイン。


「さすがモデルだね~!咲夜くん選ぶの上手だし」

「違うの。この指輪ね、咲夜がデザインして作ってもらったんだってー」

「それすごくない?高級じゃん……!」

「だから世界に一つだけのデザインらしいよ」


ゆるみっぱなしの未空の顔。


こんなプレゼントもらったら女の子なんて一発で惚れちゃう。


咲夜くん、ほんとに未空が大好きなんだって改めて実感!