半ば強制的に連れて来られたカラオケ。
咲夜と俺と女5人。
明らかに人数釣りあわなねーだろ……。
咲夜と女達が盛り上がってるところで、俺はケータイをいじる。
「あの……歌わないの?あたしと歌う?」
「いや、いい。俺着いてきただけだし」
「ふ~ん…あたし咲夜くんより、涼雅くんの方が好き、なんだけどなぁ~」
「それはどうも。俺はお前を好きじゃない」
こんなことも頻繁に起きる。
化粧が濃い女からナンパ。
嬉しくねー。
「ねぇ~…二人で抜け出さない?」
「は?」
「あたしお金もってるからさ!ねっ、1日だけでいいからぁ~」
「あとから文句言うなよ。んで、俺に関わるな」
「寂しいけど……それでいいよっ」
二人でカラオケを抜け出して、ホテル街に消えてく。
抱いても感情はねーからそれでいい。
中学からずっとそうだ。
本気で好きなヤツに会えれば、俺だってちゃんと変わる。

