俺様の熟した恋の実~10years~




半ば強制的に連れて来られたカラオケ。


咲夜と俺と女5人。


明らかに人数釣りあわなねーだろ……。


咲夜と女達が盛り上がってるところで、俺はケータイをいじる。


「あの……歌わないの?あたしと歌う?」

「いや、いい。俺着いてきただけだし」

「ふ~ん…あたし咲夜くんより、涼雅くんの方が好き、なんだけどなぁ~」

「それはどうも。俺はお前を好きじゃない」


こんなことも頻繁に起きる。


化粧が濃い女からナンパ。


嬉しくねー。



「ねぇ~…二人で抜け出さない?」

「は?」

「あたしお金もってるからさ!ねっ、1日だけでいいからぁ~」

「あとから文句言うなよ。んで、俺に関わるな」

「寂しいけど……それでいいよっ」


二人でカラオケを抜け出して、ホテル街に消えてく。


抱いても感情はねーからそれでいい。


中学からずっとそうだ。


本気で好きなヤツに会えれば、俺だってちゃんと変わる。