俺様の熟した恋の実~10years~




でも今日は涼雅がいるから大丈夫!


寂しさを紛らわすように涼雅の肩に頭をコツンと乗っけた。


「ママいなくても俺いるから。寂しい時くらい素直に頼れ」

「あたし涼雅に頼ってばっかだ……」

「気にすんな。そんなの幼稚園時からだし」

「昔のことは関係ないでしょ~!」


あたしが頬を膨らますと、クスクスとイタズラっ子みたいに笑う。


意地悪だけど、すっごく優しい涼雅が大好きだよ。



「そうだ!50番以内入れた涼雅に晩ご飯作ってあげる!何食べたい?」

「何でもいいー。つーか羽音、料理できんの?」

「あたしが作れるのはクッキーだけじゃないんだから!」

「じゃあ期待してるわ。マズイの作んなよ!」

「作るわけないもん!」


涼雅に少し女の子らしいとこ見せてあげる!


もっと好きになってもらえるように頑張るんだから。