でも今日は涼雅がいるから大丈夫!
寂しさを紛らわすように涼雅の肩に頭をコツンと乗っけた。
「ママいなくても俺いるから。寂しい時くらい素直に頼れ」
「あたし涼雅に頼ってばっかだ……」
「気にすんな。そんなの幼稚園時からだし」
「昔のことは関係ないでしょ~!」
あたしが頬を膨らますと、クスクスとイタズラっ子みたいに笑う。
意地悪だけど、すっごく優しい涼雅が大好きだよ。
「そうだ!50番以内入れた涼雅に晩ご飯作ってあげる!何食べたい?」
「何でもいいー。つーか羽音、料理できんの?」
「あたしが作れるのはクッキーだけじゃないんだから!」
「じゃあ期待してるわ。マズイの作んなよ!」
「作るわけないもん!」
涼雅に少し女の子らしいとこ見せてあげる!
もっと好きになってもらえるように頑張るんだから。

