昔話をしてたらタイミング悪くチャイムが鳴った。
そろそろ教室行かなきゃ……。
「そろそろ教室行く。未空も心配してるよね」
「羽音に友達いて一安心だわ俺!」
「失礼なっ!……涼雅くんは教室行かないの?」
「めんどいから保健室でサボる。あ、羽音も一緒に寝る?」
「寝るわけないでしょ!!」
「本気にすんなバカ。誰がお前となんか寝るかっ」
ちょっとは優しくなったと思ってたら、やっぱ意地悪!!
バカはどっちよ~!!
あたしはカバンを持ち上げて行こうとすると、手首を掴まれた。
すっかり男の子らしい手になってる………。
「お前……何組?」
「B組だけど?」
「俺、E組だから……何かあったらお前が来い!遠いから行く気しねぇ」
「涼雅くんに頼ること何てないから安心してね!」
「かわいくね~」
まだ、あたしを気に掛けてくれてる優しさが正直嬉しかった。
ちょっとドキッとしたのは秘密ね。

