藍い月と…



生徒玄関で靴を履き替える

履き替えたアタシは

勿論、新しい学校の校舎の中の

仕組み何て解らなくて

廊下を右往左往していると、


「おい」


何処からか低い声が聞こえた

だがアタシに向かってじゃ無いだろう、

そう思って未だ廊下を右往左往し続ける


「おい、お前」


またも聞こえる低い声

此れだけ呼んでも無視されてるなんて

可哀想な人…

アタシは少し哀れみの感情を抱いた


「お前だ!!」


その声と共に肩に違和感を覚える


『え、アタシッ!?』


掴まれた肩が後ろに引っ張られ、

強制的に後ろに向かされる