「――…依琉」 頭に違和感を感じた それは暁が手を乗せていたからで、 暁が戻って来ていた事に気付かなかった 「大丈夫か?」 優しくアタシに問いかける暁に、 『うん平気』 ニッ、と笑って見せた 暁はさっきの事で絶対に心配してる でも、追われるのはもう慣れてる けどね暁、紫鬼が復活した今 厄介になるよ… 先頭で走ってた奴の顔、アタシ知ってる かなり腕の立つ男、海司(カイジ) 一匹狼だった奴が紫鬼に入ってるのだから アタシの予想だけど紫鬼の今の頭は きっと海司だ―――――…