体育館へ向かう途中、遠くに地味な女がこっちを見ているのが分かった。

だが、その女は興味が無さそうに体育館に向かっていった。



俺は結構視力がいい。

そして、俺は見たんだ

あの女の目を。

見て直ぐに分かった。

「(あの、女なにか闇があるな…)」

女のことなんて気にしない俺がこの女だけは気にしてしまった。


でも俺には関係ないだろ

そう思う自分がいたり、

闇から助けてやりてぇ

そう思う自分がいた。




「(とりあえず体育館いくか。)」

そして俺たちは体育館へ向かった。