「いやって言われると、いじめたくなるんだけど」 口角を上げ、流の瞳が妖しく光った。 うわわわ! あたし絶対流のスイッチ入れちゃった! 「な、流、あたしー……」 『ドキドキして心臓もたない』 そう言う前に唇を塞がれた。 ―――もう。 「……バカ」 あたし、真っ赤だ。 何度触れられたって、あたしはきっとなれることはない。