「じゃあ、俺行くから」



「あ、っうん」




手をあげて歩いていく
椎木くんの後ろ姿を見送る。




あたしなんかより全然背が高くて、
かっこよくて人気もあって、
おまけにとびきり優しい。




ぺた、と触れられた頬に手を当てる。




さっき、椎木くんの指があたしの頬に……。




考えただけで熱くなる。





……スキ。





あたし――……。


そんな椎木くんに、
やっぱり恋してるみたいだ。