「……お似合いだよ、流とその子」




蜜ちゃんが笑顔であたしを見た。




「今までごめんね。流を、よろしくね」



「う、うん」



なんだ、いい子じゃんか。
そんなふうに思っちゃうんだ。




「じゃああたし、いくから」



「蜜」




教室を出ていこうとする蜜ちゃんを、青葉が引き留める。



「うん?」



「ありがとな」




青葉の言葉に、蜜ちゃんは涙んをこらえて微笑むと、教室を出ていった。