「本当、久しぶりだね」 廊下を歩きながら、蜜は笑顔で俺を見る。 「……そうだな」 「中3のときからだから……もう3年近くになるのかな?流、全然変わってない」 「……あぁ」 もうそんなになるのか。 俺たちが付き合ったのは、中3の春だった。 「変わらずわたしを好きでいてくれたんだよね」 笑顔の蜜に、俺は曖昧に笑った。 俺が女嫌いになった原因。 それが、蜜だった。