あたしを見るなり目を見開く青葉と、
腕を絡める、見たことのない美少女。




この子が、噂の美少女?



青葉の彼女だって?



あたしは何も言えずに青葉を見つめるだけ。



そんなあたしたちに、美少女が口を開いた。




「流、その子だれ?」




“流”まだあたしが呼んだこともない、青葉の名前をすんなりと口にする女の子を羨ましいと思った。




「……三枝は、」



「もちろん、彼女じゃないよね?流の彼女はあたしだけだから」




女の子が青葉の言葉を遮る。