だけどあたしを恋する乙女に変えたのも、青葉。



あたしの心の中には、おかしいくらいに青葉しかいなかった。



そんなあたしには気になることが、１つ。




「三枝」




それは、また同じクラスになった椎木くんのこと。



「ん？なに？」




椎木くんとはあのことがある前の関係に戻り、あの頃みたいに普通に接している。



変わったのは、もうあたしが椎木くんを好きじゃないってことくらい。



なんだけど……。




「この前のこと、考えてくれた？」